キャンプ用の小型薪ストーブの火の粉対策に失敗して、買ったばかりのテントに穴を空けてしまうとさすがにショック。
そこでネットで調べてみたら、180度、真逆の方法をされている方がいらっしゃいます。いったい、どっちが正しいのか?
あなたはどっちの方法をされていますか?
薪ストーブ『火の粉の原因と対策』
まず調べてでてくる情報はこちら。
- 煙突が短い。長すぎる。
- 薪が湿気っている。
- 針葉樹を使うとダメ。
- 薪ストーブの温度を上げ過ぎ。
- 実はサーモバンテージがダメ?
いったい何が問題なのか?
火の粉の原因は煙突の長さなのか?
例えば煙突が20cmだったら、火の粉は飛びやすくなります。下記は煙突が短いsoomloomの小型の薪ストーブ『topon』。
これは感覚的にわかると思います。例えば焚火をしていると薪が『パッン』と爆ぜて、火の粉が飛んで服やイスに空いた経験をされた方も良いと思います。まあ焚火は煙突0cmという感じでしょうか。
一方、煙突が長いと上昇気流が強くなり、炎と一緒に火の粉が煙突内に吸い込まれて、外に勢いよく飛ばされやすくなります。
ガラス付きの薪ストーブだと、炎が煙突内に勢いよく吸い込まれているなら、火の粉もそれだけ吸い込まれている可能性があります。とくに薪が爆ぜた火の粉が煙突に入りこんだら・・・危なそうですね。
煙突の長さと火の粉の関係は十分にありそうです。これは煙突を1本ずつ追加していって、炎が吸い込まれる様子を見ると分かります。
私の場合、煙突が長いときはダンパーで吸い込みの勢いを少し抑えています。せっかくの炎が吸い込まれすぎて、暖房の効率が下がっているように思います。
薪が湿気っている
薪が湿気っていると、爆ぜやすい感じですよね。キャンプ場で売っている薪は、たいてい爆ぜてる気がします。また薪から水分がでてきて、表面にぷつぷつ水蒸気が噴き出してきます。完全に乾燥が不十分だと思います。
私は家から薪を持っていきますが、荷物になるので足りないので、キャンプ場で少し余るように購入します。その余った薪を家で1年以上、乾燥させています。
乾燥不足で爆ぜやすく、表面に水蒸気がでてくる薪はテントに穴が穴が空きやすい、危険な感じがします。こういう薪を使うときは空気口は開けつつ、ダンパーで少し絞るようにしています。いまのところテントに穴が開いてはいませんが注意しています。
針葉樹を使うとダメ?
経験的に安い針葉樹(杉など)の薪は、爆ぜやすい感じ。焚き火するとき、あの爆ぜた音が『好き』という方もいるので、そこはお好みで。ただし火の粉対策を考えるなら、乾燥不足の針葉樹は要注意。私は乾燥不十分な針葉樹だけは使いたくないですね。
私の場合、購入した針葉樹は乾燥が不完全なことが多いので、買ってから最低でも2年くらい家でじっくり乾燥させたものを薪ストーブで使うようにしていますが、足りない場合はできるだけ小割にして焚き付けに使います。
YouTube『NL』さんのこちらの動画を見ると、私の場合はできるだけ広葉樹を使おうと思いました。
薪ストーブの温度を上げ過ぎ
煙突が上の方まで真っ赤になるほど加熱させていませんか?
もしかすると薪ストーブが過熱されすぎかもしれません。煙突付近の薪ストーブの天板の温度を調べてみてください。
YouTube『掃除屋もへじ』さんは1本目が真っ赤ですが、かなり上の方で幕に接しています。
もし250度以上、300度を振り切っていたりすれば、それは温度を上げ過ぎ。キャンプ用の薪ストーブは仮に本体が20kg程度でも小型なので、熱へのダメージも大きくなります。
丈夫なロストルが短時間で変形している等、なにか症状があらわれていませんか?
こまめに温度計を小型の薪ストーブほど小まめにチェックして、薪の量や空気、ダンパーを調節して適温を守って使いましょう。
ただし火力(炎)を絞り過ぎると不完全燃焼をおこしてすすがついたり、薪ストーブが小爆発して煙突から火の粉が勢いよくでる危険があるのでご注意ください。
バッフルがつけられないか?
バッフルは完全燃焼させて熱効率がアップされると言われていますが、キャンプ用の薪ストーブの場合は、火の粉対策になると考えています。炎がバッフル板に周り込んださと、空気が拡散するときに吸い込みが少し弱くなり、そこで大きめの火の粉が落ちたり燃焼されて小さな火の粉になる可能性。
私が使っているマウントスミさんのロコモ ワイドはバッフルが搭載されていませんが、簡単に追加できます。
Soomloom薪ストーブTOPONは、小型すぎて簡単にはバッフル板を付けられません。DIYが得意な方でそれなりの機械設備などがあれば、改造はできるかもしれませんが、私は自信がありません。
サーモバンテージがダメ?
2年くらい前までは、薪ストーブの煙突にサーモバンテージを巻くのが良いみたいな流れがありましたが、最近は煙突に直接巻くのは煙突を傷めるので良くないという流れになりつつあります。
YouTube『係長けん』のように、煙突ガードの上に巻くのはありなんじゃないかと思います。
そもそも一般家庭用の薪ストーブの煙突には巻きませんし、薪ストーブの大手メーカーも一言も巻いてくださいと書かれていません。もし巻いた方がいいなら、メーカー純正で販売されているはず。
それに煙突を断熱してしまうと、せっかくのテントを温める熱源を無駄にすることになります。煙突ってかなり熱いのでそれを利用しないのはもったいない。
テントに煙突が接触するのを防ぐ目的であれば、煙突ガードをおすすめします。一度もサーモバンテージを使ったことはありませんが、それでテントが焦げたり燃えたり、溶けたことはありません。
またサーモバンテージを巻かずに、熱をテント内に放出させることによって、多少なりとも煙突を通る空気やすすなどの温度を下げて、テントに穴をあける確率を下げたい。
火の粉対策まとめ
- 乾燥した薪を使う。乾燥不足、ハゼやすい薪は使わない。焚き付け時以外は広葉樹を。
- ドラフトで上昇気流が大きいときは、ダンパーで排気を絞る。
- 薪ストーブは適温を保ち、煙突が真っ赤になるほど加熱させない。
- バッフルを搭載できるならつける。
- 煙突にサーボバンテージを直接まかない。煙突からの排熱を利用するためと、早く煙突を通過する空気を冷やし、火の粉の温度を下げる。もし巻く場合には煙突ガードの上から巻く。
なおこれらのまとめた内容は、最新の情報で変わる可能性があります。WEBやYouTube、ツイッターなどで調べる場合には、記載された時期、更新された日時などもチェックし、常に最新情報をアップデートしてください。