銀色に佇むTOM23。無骨でカッコイイ。無言で静かで派手なアピールもない。
(写真準備中)
いわゆるキャンピングカーらしくない一台。装備どうこうではなく、好きか嫌いかで分かれそうな車だと思う。
これからキャンピングカーとして、いろいろ書きますが、そんなのは無視して良いと思う。装備も一定水準以上にあり、後は使い方次第。
TOM23の魅力
TOM23は、ライトキャブコンとして人気。大きすぎず駐車場にも停めやすいサイズ感。ベースがトヨタ タウンエーストラックなので、運転席や助手席に乗り降りしやすいので、購入の検討車両として選びました。
ボディサイズ(全長×全幅×全高)
4880mm×1920mm×2630mm(※換気扇なし2580mm)
車のサイズ(全長と幅)が5m×2m以下で室内高が1750mm前後あれば、身長が170cmまでの多くの日本人は快適に過ごせる空間が確保できます。一般的な駐車場に問題なく停められるサイズ。
- ベッドが広い!
- マルチルームがあり、トイレを置ける。
- 横向きシートと対面シートがある。
- 乗車定員/就寝定員 6名 / 5名(私なら2名でゆったり使います!)
全長はトヨタのヴェルファイアとホンダのステップワゴンの中間くらい。幅は少しTOM23の方が広い。一般的な駐車場(5m×2m)なら問題なく駐車できます。
(イメージ)
ただし高さ制限があるところは、ほぼダメだと思います。テーマパークの駐車場などで雨よけがあるところなどは、係の指示にしたがった方が安心。たいていキャンピングカーが停車できる場所(バスが停車する位置等)があります。
運転席や助手席は幅は、ミニバン程度の幅なの心配はいらないと思います。
ベッドが広い
やっぱりTOM32の最大の魅力は巨大なベッド。
1820mm×1720mmのクイーンサイズ級の幅を持つベット。TOM23の最大の特徴と言っても良い、二人がゆったり寝られるサイズが良い!
余裕で寝返りできる!
荷物はバンクベッドに退避させておけばOK。下記のイラストのようなベッド空間。160cm以下の身長の方であれば、無理なく縦でも横向きでも余裕で寝られると思います。
普通の乗用車で車中泊で何が嫌かというと、足をのばして寝られなかったり、寝がえりできない幅の狭いベッド。その点、2人の旅行でTOM23のベッドなら十分に満足できると思います。
一人であれば片方だけベッド展開すればOK。こういうアレンジもできるのが良いですね。
お座敷のような使い方もできるので、工夫次第でくつろぎ空間を創れそうです。これだけでもTOM32を選ぶ理由になります。
対面・横向きシートでそれぞれくつろぐ
TOM23は対面(対座)シートと横向きシートがあるので、横向きシートに一人が横になれます。対面シートで景色を楽しみながらお茶するのも良いかも。窓の位置が少し低めなのは、バンクベッドの強度などのためフレームが窓付近にあるためだと思われます。
対面と長い横向きシートがあり、一人はそのまま仮眠できる長さを備えています。すぐ横になれるのがキャンピングカーのメリットですが、家のソファで寝る感じなのが良い。
YouTube『波待ちパパ/NamimachiPAPA』さんの動画で、ベッド展開を実演されています。
家庭用エアコンが使えないのはデメリット?
エアコンがスポットクーラーなのが残念。調理の時に邪魔になりそうな出っ張りも気になります。なぜそうしたかは理解できます。TOM23には、家庭用エアコンの室外機の設置場所がないこと。広い室内空間を実現すると室外機の設置場所がない。
設置自体は簡単です。車の後部に設置すればいい。しかしそれでは車の全長が5mを超えてしまう。車の全長を短くすれば室内空間が狭くなる。横向きシートが短くなる。だからそのバランスを考えてポータブルエアコンを設置。
もしどうしても家庭用エアコンが必要な方は、別のTOMシリーズを検討してくださいということだと思います。
ただしキャンピングカーに家庭用エアコンを設置すると、かなり高額な設定になります。そこまでして使うメリットがあるかどうかです。またスポットクーラーが邪魔になるのは、本格的な調理をする場合。
手軽に電子レンジでチンしたり、対面シートでお鍋をしたりするのであれば気にならないと思います。使い方次第で、なんとでもなりそうな気もします。
燃費とデザイン性を優先したバンクベッド
TOM23で2人の旅が中心で、たまに一人二人増える程度であればバンクベッドは気にならないと思います。
それよりもキャンピングカーは燃費が悪いので、少しでも良くしようと運転席上に設置されたバンクベッドを流線形に近くした形状が多くの車で採用されたTOM23はその点、有利。空気抵抗が減るので風の影響も減りデザインもカッコよく見えます。ただその反面、バンクバッドの足元は狭いので圧迫感があるかもしれません。
燃費、デザイン、広さ、どこを優先するか。普段はTOM23を1~2人で乗りベッド展開で寝る。たまに1~2人が増えるとき、バンクベッドを使うのであれば、あまり気にする必要はないかも。それなら燃費が有利に働きます。
バングベッドは利点・欠点というより使い方の問題で変わる。
私がTOM23を選ばなかった理由
私の場合は次の2点で、最終候補から外れました。
- 家庭用エアコンを搭載できない。
- 鉛バッテリーをリチウムイオンバッテリーに変更できない。
どうしても家庭用エアコンが使いたかったんです!
ビルダー(メーカー)の保証が受けられる、純正のリチウムイオンバッテリーを使いたかったんです!
また大容量のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源を、エアコンの電源として使えば電源の問題は解消できますが。
エアコンを使うのであれば、リチウムイオンバッテリーは必須。鉛バッテリーでは、電源がない場所では実用的にエアコンは使えないと考えた方がいいです。
安全性が高いと言われているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーですが、自分でDIYしてもしもの時があったらビルダー(メーカー)の保証が受けられないので、私は自分でDIYはしません。(というか安全に設置できる技量も自信もない)。
エアコンを使わない前提か電源があるRVの利用が前提であれば、この2つの不満点はなくなるので、TOM23は素敵な車だと思います。あるいは夏は涼しい北海道や気温を見ながらですが、避暑地や標高の高いところに行くなどすれば、エアコンはなくてもよさそう。
YouTube『うちの子みぃチャンネル』さんのように、不満で買い替えそうなので後悔する前に購入リストからは外しました。納期は3年に近づいているようです(2023年2月中旬現在)。
このクラスの車は、収納や居住空間を減らさないと家庭用エアコンの設置が難しい。両立は物理的に難しい。
TOM23はベッド展開したときに広くできるのがウリだと思うので、エアコンはスポットクーラーになったみたい。何を優先するかですね。私はギャレー(キッチン)の足元にエアコンを設置されたのを見て「調理するとき邪魔でイライラしそう」と思ったのであきらめました。
たぶん家庭用エアコンを使いたい方は、TOM200クラスをどうぞという感じだと思います。ただあっちはハイエースベース。お値段もお高くなるし、足腰が弱った(と、なる想定の私)が助手席や運転席に乗りづらいのでナシです。条件にぴったり合うキャンピングカー選びは大変。
ポータブル電源を使うスタイル
さきほども触れましたが、鉛バッテリーの代わりにリチウムイオンバッテリーの設定はありませんが、ポータブルバッテリーを外部電源(サブバッテリー)として使うことができます。
大容量のポタブルバッテリーを使えば、エアコンも十分に動かせますが問題は設置場所。充電する場合は、外部電源か走行中に車内の100Vからすることになります。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの大容量ポータブル電源も登場しているので、場所の確保さえできれば十分に実用になります。
まとめ:TOM23の魅力
今回はセキソーボディさんの。TOM23の魅力や気になるポイントをまとめました。巨大なベッドはとても魅力的です。あとはエアコン関係が気になるかどうか。予算的にどうかです。
私が購入する前提で調べてまとめているので、自分の購入条件で判断してメリットやデメリットが分かれます。人それぞれ購入の判断基準が異なるのであくまでも参考程度にて。
タウンエーストラックベースで車両重量は、ライトキャブコンクラスでは最軽量に近いと思うので、燃費も期待できそうです。走りもまずます実用的で、軽キャンのように登坂車線で制限速度が出せないとか困るシーンはないと思います。
公式・詳細 >>http://sekisohbody.com/lineup/tom23/