ピコグリルはヒロシさんが使っていることで、一気に有名になりました。
その後、各社や個人レベルから、様々なピコグリルの類似品(互換品)等が販売されています。構造が単純で製造しやすく、マネしやすいことから本家と同等品、機能的には、それ以上ともいわれる商品も。
また芝生や地面などに影響がないように、本体下部にステンレス板を設置、本家よりも改良されたバージョンもあることから、単純に同等品、劣化版ともいえない。
形状、サイズ、重さが異なる商品も多くありますが、材質や基本構造が同じであれば、性能面で何倍もは変わらないと考えられたので、実際に購入して使用してみました。
ピコグリル形状の魅力
とにかく軽い!
ピコグリルは有名人が紹介したから人気になったという側面もありますが、そもそもあのシンプルで軽量・薄型の形状に魅力があると思います。
ピコグリルが世に出る前まで一般的な焚火台は、何キロもあるようなものが普通でした。そんな中1kgをはるかに下回る焚火台で組み立て式。そりゃ人気もでますよね。
- 軽い。とにかく軽い。持っていることを忘れるくらい軽い。
- A4サイズで市販の薪を切らずに焚火できる。
- A4サイズの薄めの雑誌1冊分くらいの形状。
- シンプル形状がカッコイイ!
- 本家は高級品レベルの価格設定。
軽くて薄くできるので、ライトキャブコンや軽キャンなどで収納が限られたキャンピングカーなどにも最適!
ピコグリルの類似品もとにかく軽い
類似品で同じ形状、サイズだったら重さもほぼ同じといえます。本家よりもステンレス板を厚くしたものはその分重くなると思います。購入されるときは重量もチェックが必要ですね。
あの軽さ、初めてもったら感動しました。私が持っていた焚火台の半分以下どころか1/3以下の軽さに驚き。キャンプ道具は、テントを含めてとにかく重い。そんな中、焚火台が軽いのは助かります。
- 1500円で購入。現在はなぜか本家よりも高額で販売。
- 材質 sus304 板厚 0.3mm。
- フレームの直径 4mm。
- 本体:471g (袋などを入れると重くなります)
私の場合、十数回~20回程度は使っていますが、火床などに歪みはあるものの使用上は問題なし。板が割れたりということはまだ見られません。すでに元をとったと実感。まだまだ使えるので実質無料かも。
薪を切らずに焚火できる
太い薪も切らずに使える!
重要なのでもう1回、言います。「切らずに使える!」。
とくに設営に時間を取られて疲れてからの、太い薪をカットする作業はつらいのでやりやくない。そもそも広葉樹でさらに節があったりすると大変。
切らずにそのまま使えるのが良い!割るだけならまだいいのですが、切るのは大変!
最近は小さくコンパクトな焚火台も人気になっていますが、それは軽さを重視したり荷物を小さくする目的もあります。しかしそのような焚火台は薪を小さくカットしたり炭を使う必要があります。
でもピコグリル(類似品も含む)は、市販の薪は切らなくて良い。これは大きい。私はキャンプ場で、硬い広葉樹を切る気はないですね。できるだけのんびり過ごしたいですから。人気がでるはずです。
A4サイズ薄めの雑誌1冊分くらいの形状
薄いのでどこにでも入れておけます。薄さを考えればスペースはほぼ無視できる。これも人気の1つだと思います。車ならどこにでも入れておけます。
あまりにも薄いので荷物がたくさんあると、どこにあるのか見つからないくらいです。そこで私はトランクカーゴを使い、焚火関連だけ別に分けるようになりました。冗談のようでほんとの話。真冬は寒いので、とりあえず温まりたいですからね。
焚火台が薄くて軽量になったので、別のものを持っていけるようにもなります。
シンプル形状がカッコイイ!
『シンプルイズベスト!』なんて言われますが、ピコグリル(類似品)は見た目がシンプル。板2枚と棒(パイプ)を数本組み合わせただけの焚火台。
本体がシンプルなので薪や炎が良く見える!
焚火台の上で調理もできるような構造なので多少はフレームがありますが、ほぼ焚火の炎を眺められるので見た目は直火に近い感じで楽しめます。しかも地面への影響も下に200円(+税)のステンレストレイを敷くと、熱の影響もほとんどなくなるのも良い。
耐久性はステンレス板による?
構造が単純なので、耐久性はステンレスのフレームと板の性能に依存していると推測できます。
もちろん足で踏んだり、想定外に重いものをわざと載せれば破壊されますが、通常の薪を何本か載せる程度で壊れることは考えられません。
板厚は私が持っているのは0.3mmですが、ちょうど良いと感じています。板が厚くなれば歪みにくくなったり熱にも強くなるかもしれませんが、板がかたくなり少し曲げてフレームに設置するのがやりづらくなると思います。それと硬くなると折れやすくもなりそう。絶妙な厚みだと感じています。
おそらく本家で、板厚を0.1mmずつ変えて製作されたんだと思います。
欠点はほぼなし
本家の価格も欠点とは言えないと思いますが、類似品はとにかく激安。たぶん自分で材料買って自作しても高いと思えるくらい安い。価格は欠点になりません。
強いていえば、風に弱いくらい。これも反射板(リフレクター)や風防を使う昨今、欠点ではなくなりました。そもそも強風時は焚火は危険なので、キャンプ場では禁止されるところもあるくらいなので。
真冬の風がそこそこある日は、焚火だけではかなり寒い。まず風防が欲しい。ということで欠点もなくなります。反射板のおかげで、熱をよく反射してくれてポカポカに。欠点すらメリットになります!
調理もしやすい
形状がシンプルなので、使い勝手も良い。いろんな網を使えるのでBBQやスキレットも問題なし。ピコグリル用の網なども各社から販売されています。
サイズがそこそこあるので、火の調整もしやすい。片側で火力をあげて反対側を熾火にすれば、スキレットでの調理もやりやすい。まあこれはV型焚火台でも同じなのですが、あちらは少し重いですから。
ピコグリル(類似品)の掃除
ピコグリル(類似品)や焚火台は、私はたわし等でけ擦って洗わないようにしています。焦げとか綺麗に落とそうとすると板厚が薄いので、ゴシゴシ洗うと板が削れてさらに薄くなるので歪んでいきます。おそらくそのうち、板に穴が空いてしまうのでは?
だから折りたたんで紙で挟んでそのまま持ち帰ります。できれば調理でついた油などは、最後の焚火で焼ききってしまえば問題なし。
だから綺麗好きな方には向いていない焚火台だと思います。もちろん予算がたっぷりある方は、使い捨て気分でガンガン、ゴシゴシ洗えばいいと思います。
とはいえ私の場合は、基本、薄型の焚火台はゴシゴシ洗いは余程の事がない限りしません。あくまでも焦げや油汚れを軽く落とすために洗う程度。基本はいじらず、本体を傷めず長く使いたいですからね。焼き網は焚火で油などは焼き切って、軽く洗いますが、こちらは、こびりついて取れないときはゴシゴシ洗います。
まとめ:ピコグリルの類似品(形状の魅力)
- 薪を切らずにそのまま使えるので、使い勝手が良い。
- 軽量で薄く降りたため、形状がシンプルで組み立てやすい。
- 部品点数が少なく、板と数ミリのパイプだけなので格安で作れる。
板自体の加工は、自動機で大量に量産できるので、コストもかなり低く抑えられるようで、千円台で販売できるのでしょう。原価、数百円・・・権利やモラルの問題さえ回避できれば、ダイソーで1000円(+税)でも売られそう。すでに権利の問題をクリアした商品(意匠取得)が他社から販売されています。
※注 今後、極めて模倣性が高い商品は訴訟問題に発展する可能性があります。
ピコグリルの製造メーカー・STC GmbH
日本国内では2社のルートで販売されています。
詳細・公式の1社 >> https://pi-ka-ri.com/