ストーブファンの効果を確認しました。まずは結論から。
- 風が遮られたテントや閉鎖空間なら効果あり!
- 屋外で風があるとまったく効果なし。
屋外でも風速0m/s(無風)に近い状況であれば、一定の効果は期待できそう。使い方次第で屋外でも活用できそうです。
ストーブファンを効果的に活用するには?
ストーブファンは、風の影響を可能な限りゼロにすることで本来の能力を発揮できます。その理由は、一般的な扇風機とは次の点が大きく異なるからです。
風力が弱い。
もともとキャンプ用の小さな(薪)ストーブを想定されているためか、本体自体が家庭用の扇風機と違いかなり小型。100円ショップなどの小さな扇風機よりは大きいですが、USB扇風機程度のサイズ。
そもそも高温のストーブの天板の上に、扇風機を載せるのは危ないですよね。
つまり羽根が小さいので風量も少ない。何もしないと効果も少ないということです。風が少しでもあると、効果はほとんどありません。逆に風を完全に防げる低いテント内であれば、効果を最大県に感じるはず。
サーカスTCなど背が高いテントの場合には、上から充電式のファンを下向きに回すと、温かさは最大になります。テントの大きさに応じて、そのファンも台数を増やしたり、風量を増やすことをおすすめします。
風量が少ないのは悪いことではない
小さな薪ストーブや、石油ストーブの上に置いてストーブファンを回すと、かなり温かく感じます。
もし普通の扇風機を回すとどうなるのか?
弱やかなり弱めの風なら温かいですが、風を強にすると温かい風ではなく、冷たい風になってしまうのは想像で分かると思います。例えば熱いお湯に少しだけ水を足しても温かいですが、10Lの水にコップ1杯の熱湯を入れても温かくはなりません。
ストーブから上に上る温かい熱を弱い風で、人に向けて送るから温かいのであって、風を強くし過ぎるとストーブで温められた空気の量が足りなくなり風が冷たくなります。
つまりストーブファンの弱い風はちょうど良い。ですが屋外で使用する場合、風があるとストーブファンの風力が負けてしまい『温かくない』。
つまり効果的に使うには、屋外で風よけがカギになるわけなんです。
ストーブファンは風防とセットで使う
あくまでも屋外で使う場合ですが、風が少しでもある日はストーブファンを使うなら、風防は欠かせない存在。
そもそも風防があれば、たき火や薪ストーブもそこそこ温かく感じられます。特に背中側から風がくる場合に風防があれば、風よけになるのでそれだけでも冷たさを防げます。
さらに風防で効果的に囲って、ストーブファンを使えばかなり温かくなります。私はさらに反射板もセットで使うので、かなり温かく感じます。
ストーブファンの故障対策
薪ストーブや石油ストーブの鉄板の上に置いて、温度差発電で電気を発生さえてファンが回転しています。
温度差がないとファンが回転しないのですが、発電しているペルチェ素子は高温の限界を超えると故障します。
つまりファンが故障した場合には、ペルチェ素子が高温で故障したケースが多いようです。そのため温度対策が重要になります。
放熱でペルチェ素子が故障対策をされていますが、薪ストーブを煙突が真っ赤になるほど加熱してしまうと、さすがにストーブファンも危険になります。
そもそも薪ストーブは適温(一般的に天板上の温度が200~250度)というものがあり、それを超えると薪ストーブ本体も変形したり煙突へのダメージも蓄積します。
小型の薪ストーブは、過熱されやすく冷めやすい傾向にあり、温度調節が難しいという方も。空気を絞り過ぎれば不完全燃焼でガラス面がススだらけに。加熱しすぎれば、本体やストーブファンの故障に繋がるので、手間がかかるアイテム。
私の場合は、ストーブファンをパソコンのCPUを冷却するヒートシンクを活用して、熱があまり過度に伝わらないようにしています。これで壊れたことは一度もありません。
まとめ:ストーブファンの効果
ストーブファンは、風の影響を受けない密閉された空間で使うと効果を最大限に発揮します。
そのため風防や反射板で風を遮ると、暖かい温風が得られます。4枚羽や5枚羽の差よりも風の影響の方がはるかに大きい。なお風が弱いので首振りすると、テント内での風の対流は期待できないですが、温風の恩恵は多少は得られるとは思います。この辺りは弱い扇風機でイメージできると思います。