対象:カムロード(ガソリン・2WD・小径ダブルタイヤ)/キャンピングカー・キャブコン向け
カムロードはキャンピングカーのベース車として人気ですが、純正の足回りでは「ふらつき」「突き上げ」「横風に弱い」など不満を感じることがあります。
初心者向け補足
ここで紹介している「足回り強化」とは、キャンピングカーの走りや乗り心地を改善するためのパーツ交換や追加のことです。
キャンピングカーは普通の乗用車よりも車体が重く、背が高いため、横風や段差で揺れやすくなります。
そのため、足回りを強化することで「ふらつきが減る」「乗り心地が良くなる」「長距離でも疲れにくい」といった効果が期待できます。
- MCB(モーションコントロールビーム):初心者でも効果を体感しやすいパーツ。直進が安定し、横揺れが減ります。
- BJコイル(リア強化コイルスプリング):荷物をたくさん積んでも後ろが沈みにくくなり、走行が安定します。
- フロント強化ショック:段差や路面の凹凸で「ガツン」とくる突き上げをやわらげます。
- 高性能タイヤ:グリップ力が増し、直進安定性や静かさが向上します。
初心者の方は「まずはMCBやショックから」という導入が分かりやすく、効果も体感しやすいです。
予算に余裕があれば、荷物を多く積む方はBJコイルやエアサスを検討すると良いでしょう。
効果が高い順に正式名称・個別効果・工賃込みの概算価格を示し、実用的な導入プランを提案します。ビルダーの実走コメントで高評価のMotion Control Beam(MCB)の評価も反映しています。
効果の高い順(総合)
- モーション・コントロール・ビーム(Motion Control Beam)
- リア強化コイルスプリング/BJコイル(Rear Strong Coil Spring)
- フロント強化ショック(Front Heavy-Duty Shock Absorber)
- 高性能タイヤへの交換(High-Performance Tires)
- 強化スタビライザー(Heavy-Duty Stabilizer Bar)
- リアエアサスペンション(Rear Air Suspension)
- レカロシート(RECARO Seats)
主要パーツ比較表
価格はあくまでも目安。ビルダーさんによって異なります。
| パーツ名 | 主な効果 | 価格目安(工賃込み) |
|---|---|---|
| MCB | 横揺れ抑制・直進安定性 | 約¥190,000 |
| BJコイル | リア跳ね抑制・積載安定 | 約¥190,000 |
| フロント強化ショック | 突き上げ緩和・操縦安定 | 約¥100,000〜¥120,000 |
| 高性能タイヤ | 直進安定・ロードノイズ低減 | 約¥80,000〜¥120,000 |
| 強化スタビライザー | ロール低減・コーナリング安定 | 約¥60,000〜¥100,000 |
| リアエアサスペンション | 積載時の沈み込み防止・車高調整 | 約¥200,000〜¥300,000 (※フルセット施工では100万円近くになる場合もあり) |
| RECAROシート | 長距離疲労軽減・快適性 | 約¥150,000〜¥250,000 |
おすすめの導入組み合わせ(用途別)
用途によって足回り強化の優先ポイントは変わります。ここでは走行シーン別に、効果的な組み合わせを紹介します。
高速・山道メイン
- MCB
- フロント強化ショック
- 高性能タイヤ
- 強化スタビライザー
直進安定性とコーナリングの安定が重要です。特に高速道路や横風の強い場面では、ふらつきや横転リスクを減らすためにMCBやスタビライザーが有効です。ただし突風や横風があまりにも強いと、横転しないか不安になりますので速度を落とし、それでも危険を感じる場合は、休憩場所で停車するのも大事。
乗り心地最優先(長距離・家族同乗)
- MCB
- フロント強化ショック
- BJコイル
縦揺れとリアの跳ねを根本的に抑えることで、後席の快適性が向上します。3人以上乗車する場合は、酔い予防や疲れ軽減のためにも導入したいですね。

