空前のキャンプブームで、薪ストーブがホームセンター等でも販売されるようになりました。またクラウドファインディング等でも、オリジナルなタイプの販売も活発に。
そこで入手できる薪ストーブの数も、一気に増加したことから「どれを選んで良いのかわからない」という方が増加。
実は私も最初の1台を選定するのに悩んだ一人。そこで薪ストーブを選ぶ上で外せない条件をまとめました。
薪ストーブ選びのポイント
キャンプで使う薪ストーブに重要なポイントがこちら。
- 薪ストーブの材質。
- サイズ
- 重量
- 機能
選ぶときは、この4つのポイントから薪ストーブを選定すると、自分に合ったものが選べます。
薪ストーブの材質
薪ストーブの材質は、メンテナンス等に大きな影響を及ぼします。
- ステンレス製
- 鉄製
- チタン製
もっとも売れているのがステンレス製。さびにくく、お値段もお手頃。そこそこ軽いのも人気の理由の1つ。ステンレスのため使用後もカンタンな掃除で基本はOK。気軽さがウリ。
鉄製は重くさびやすいので、使用後は必ず防錆のメンテナンスは必須です。何もしないとすぐにサビるので取り扱いはめんどくさい。車のすぐ隣にテントを設置できるなら、選択肢に入ります。鉄は他の材質に比べて蓄熱性が高いと言われますが、キャンプ用の20kg程度の薪ストーブでは恩恵は受けられない。あまりお勧めしませんが、私はこのタイプを購入しました。
チタン製は、軽くて丈夫。お手入れがめんどくさい人は、チタン製一択!きれいに掃除しなくとも、めったなことではサビません。取り扱いが簡単なので、いま人気急上昇中。デメリットは、チタンはキャンプ用の薪ストーブで、同じくらいのサイズで比較すると最も高価。軽量コンパクトなタイプが多いので、バイクや交通機関を利用する方に人気。腰に不安がある方などにおすすめ。
メンテナンスが楽で軽量なのはチタン。
予算に限りがあるので、ステンレスも選択肢としてありです。ただし鉄製で重い薪ストーブも意外と売れています。
薪ストーブのサイズ
薪ストーブには折りたたんでコンパクトにできるタイプと、分解できない完成形の薪ストーブの主に2種類あります。
折りたたみできるタイプは軽くて、歩いて移動する場合に最適。煙突も組み立てるタイプだとさらに軽く、いま主流になりつつあります。ただし煙突を筒状にする手間がかかります。
完成スタイルの薪ストーブは、車にドーンと載せられるなら、車から降ろしてすぐ使えるのである意味楽。本体に煙突が入れられるので、実はメリットにもなります。家にスペースがあり、車に乗せても問題なければ完成形の薪ストーブが良いかも。
問題は薪ストーブのサイズ。実は大きい方が使い勝手は良い。例えば市販の薪。サイズは30~40cmくらいが一般的。小さな薪ストーブだと、薪をカットする手間がかかる。これがなかなかやっかい。
遅い時間にキャンプ場についてから、この薪のカットがつらい。その点、大きな薪ストーブなら、そのまま薪を入れられるので楽。しかも太い薪が入る薪ストーブは、薪が燃え尽きるまでの時間が長いのもメリット。キャンプ場でゆったり薪ストーブの炎を楽しみたい方は、40cmの薪が入るサイズがおすすめ。
薪ストーブの重量
薪ストーブが重いほど、熱を蓄えられるので一般的には暖かいと言われていますが、実際には火を消すと寒くなるのは大差なし。
腰に不安がある方は、できるだけ軽量なタイプがおすすめ。40cmの薪が入る薪ストーブでも軽いタイプはあります。
10kg程度までが一つの目安。バイクや徒歩がメインの方なら、3kg以下に抑えないとつらいと思います。車で真横に薪ストーブを降ろせるなら20kgくらいでも問題ありません。
薪ストーブの機能
キャンプ用の薪ストーブは、機能面でもいくつかのタイプがあります。
- 二次燃焼で煙が少なく燃費が良い。
- ガラスが大きい。ガラス面が複数ある。
- ピザが中で焼ける。直火で調理できる。
- 本体が変形しづらい構造。
二次燃焼は、薪ストーブに限らず焚き火台でも人気の機能。薪が燃えるときに発生する可燃性のガスを、有効に燃やす機能を備えたタイプが人気。
二次燃焼で人気>>Mt.SUMI 薪ストーブ 公式サイト
できれば薪ストーブはガラスを搭載したタイプがおすすめ。ゆらゆら揺れる炎がみられるのが良い。ただしガラスは割れやすいので、移動や保管に神経を使います。小さなお子さんを扱うような感じです。
ビザが焼けたり、直火で調理できる薪ストーブもあります。私は直火は焚き火でやるので気にしていませんでした。
折りたたみに多いのが、軽量コンパクトにするため板材の厚みが薄かったり(例えば0.6mm程度)すると、1回でゆがんでしまいます。それを防ぐため板厚を1mm以上にしたり、天板の位置側にゆがみ防止の補強を入れているタイプもあります。もちろん重くはなりますが丈夫になりますので、板厚は1mm以上で、補強を入れたものがおすすめ。
下記は2020年モデル(POMOLY titanium)チタンストーブで、補強がしっかり入っているので、変形を押さえてくれます。
>> POMOLY 公式サイト
薪ストーブまとめ
軽さ重視なら、チタン製の折りたためる薪ストーブ。板厚0.6mmだとさらに軽い。少しでも変形を押さえたい場合には板厚1mm、天板や底面に補強が入っている方が歪みは小さくなります。メンテナンスは簡単な掃除でOK。
コスト重視ならステンレス製。錆にもほどほどに強くメンテナンスは楽。コスパもよくイチオシ!折りたたみタイプがおすすめ。チタンと同様に板厚が薄いほど歪みます。
鉄製はかなり重い。その代わり歪みはしづらい(ガンガン燃やすとさすがに歪みます)。メンテナンスがもっともめんどくさい。さびやすいので、使用後はしっかりメンテンナンスしないとサビる。耐熱塗料が剥げたところは、スプレーして補修は必須。お値段はデメリットが多い割に安くはない。
ということで、私が最初の1台目に選んだのは、デメリットの多い鉄製の薪ストーブでした。
- soomloomの小型の薪ストーブ『topon』 ← 超軽量。
- Mt.SUMI(マウントスミ)ロコモ ワイド【薪ストーブ】 ← 重量級